歯を失ってしまったら
インプラント
インプラントは、入れ歯やブリッジと並ぶ、歯を失ったときの治療方法です。顎の骨にインプラント体を埋め込むための外科的治療が必要ですが、固いものでもしっかり噛むことができます。1番のメリットは残っている歯の寿命を縮めることなく歯を失った部位の機能を回復できる点です。総入れ歯にも応用できるため、総入れ歯が外れやすく悩んでいらっしゃる方もご相談下さい。
歯を失ったままにしていませんか?
「欠損のドミノ」をご存じですか?
「歯」は1本で機能するものではなく、噛み合う相手の歯があって役立ちますし、噛む力をしっかり分担するためにはすべての歯がそろっていることが重要です。そのため、虫歯などで1本でも歯を失うと、噛む力を受けるバランスが崩れて、それまで問題なかった歯に負担がかかり始めます。するとその歯が摩耗したり、割れや欠けが起きたりして、また1本の歯が失われます。このように、1本の歯を失ったことで次々と歯を失っていく現象を「欠陥のドミノ」と呼びます。実際には歯を失うと身体の健康にも悪影響がありますから、「欠陥のドミノ」は全身で起こります。歯を失って食べるものが偏ると栄養のバランスも崩れます。また、噛む動作は脳に刺激を与えて認知症などを防止するので、噛む力が衰えると脳にも影響が出るのです。
欠損ドミノを止められるのがインプラント
ブリッジや入れ歯は、歯が喪失した部位に隣接している歯を削り、力をかけて使用します。長期的に見た際に、その歯の寿命は短くなっており、喪失するリスクが上昇します。ある日突然総入れ歯になる方はほとんどいらっしゃいません。力をあずけた部位が段々と悪くなり、10年20年かけて欠損箇所が増えていき総入れ歯になってしまうのです。
そのため骨で自立し、周りの歯に負担をかけないインプラントは「欠損のドミノ」を止める上で非常に有効な手段と言えるでしょう。
入れ歯やブリッジとの比較
インプラント
インプラントは手術が必要ですが、ブリッジのように周囲の歯を削る必要が無く、独立して存在できます。また、入れ歯よりしっかり噛めるので、身体の健康維持に貢献します。さらに仕上がりの美しさも魅力です。
入れ歯
歴史が長く、部分的に歯を失ったときにもすべての歯を失ったときにも対応できます。また、保険診療で費用を抑えて入手することもできますし、機能や美観にこだわる人は自費診療の入れ歯を選ぶことができます。
ブリッジ
失った歯を補うために、両隣の歯を台として、連続した被せ物を作って装着します。固定式なので使用感は天然歯に近いですが、1本の歯を補うために2本の歯を削る点はデメリットと言えるでしょう。
入れ歯・ブリッジ・インプラントの違い
入れ歯 | ブリッジ | インプラント | |
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安定性 | 定期的な調整が必要 | やや安定性がある | 安定性がある、半永久的に使用可能 |
耐用年数 | 約2年 | 約6年 | 10年以上 |
他の歯への影響 | 大きい | 大きい | 小さい |
口内の違和感(個人差あり) | 違和感大きい | 違和感中程度 | 違和感小さい |
咬む力 | 1/10程度 | 6割程度 | 天然歯と同等 |
見た目の美しさ | 劣る | やや優れている | 優れている |
手術 | なし | なし | あり |
治療期間 | 比較的短期間 | 比較的短期間 | 半年〜1年 |
治療後の問題点 | 時間が経つと入れ歯が合わなくなる | 隣の歯が虫歯になりやすくなる | 歯周病になりやすいが定期検診で防げる |
費用 | 保険適用で安価 ※保険適用外の材質もあり |
保険適用で安価 ※保険適用外の材質もあり |
保険適用外で高価 |
当院のインプラント治療
歯科用CTを用いた綿密な治療計画
歯科用CTはお口の外側から撮影を行うだけで、骨の内部や血管、神経の位置などを立体的に把握できる設備です。短時間で3次元的なデータが得られるので、2次元的なレントゲン写真より多くの情報を得ることができます。例えばインプラントの治療を行う際には骨の幅や深さが十分にあるかを確認することに役立ちますし、インプラント体を埋め込んだことで神経や血管を傷つけないかも確認可能です。神経や血管は形状が複雑なので、平面的で一方向からしか情報を認識できないレントゲン写真では、リスクを回避しにくいことがあるのです。また、歯科用CTは情報の精度も高いので、インプラントを埋入する深さや角度をシミュレーションする際にも利用できます。
インプラント治療に最大10年保証
当院では皆様に安心してインプラント治療を行っていただけるように保証制度を導入しております。
インプラント本体に6年(最大10年まで延長可能)、上部構造に6年の保証をおつけしております。
条件は最低半年に一度のメインテナンスに来院していただいていること。
骨が薄くても対応できるインプラント治療
インプラント治療には、インプラント体を埋入できるだけの骨の厚さと骨の高さが必要です。しかし、歯周病が進行していたり、歯を失った状態が長く続いたりした患者様の場合、骨がやせ細ってしまって骨の量が足りず、インプラントを埋入できないケースも少なくありません。しかし、このような場合でも新たに骨をつくることで、ほとんどのケースでインプラント治療が可能になります。
インプラント治療の流れ
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Flow01カウンセリング
歯を欠損した場合の選択肢として、インプラント以外にもブリッジ・入れ歯といった方法があります。患者様のお口の状態やライフスタイルなどから、インプラントの必要性を多角的に診断したうえでご提案いたしますのでご安心ください。
その上で同意をいただけたら、治療へ進んでいきます。 -
Flow02検査・治療計画
治療に入る前に歯科用CTなどを用いた検査を行います。
検査結果を踏まえて綿密な治療計画を立てていきます。治療について不安な点や疑問な点があれば遠慮なくご質問下さい。 -
Flow03人工歯根の埋入
顎の骨にインプラントの土台となるチタン製の人工歯根を挿入します。局部麻酔を用いて行いますので痛みを感じることはありません。
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Flow04治癒期間
人工歯根と骨が結合し安定するまで約8~24週間待ちます(期間は骨の状態など様々な条件によって異なります)。この期間は仮歯を使用できますので、食事に大きな支障はありません。
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Flow05アバットメントの装着
人工歯根が完全に顎の骨と結合したら、人工の歯の支台となるインプラントの部品「アバットメント」を装着します。個人差はありますが、この状態で1~6週間ほど歯肉の治癒を待ちます。
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Flow06人工歯の装着
人工歯を製作し、医療用セメントを用いてアバットメントの上から人工歯を装着します。
最終的な噛み合わせのチェックなどを行ない、治療完了となります。 -
Flow07メインテナンス
人工歯を装着したらインプラント治療は終了となりますが、長持ちさせるためには適切なホームケアと定期的なプロフェッショナルケアが不可欠です。定期的にご来院いただき、メインテナンスをお受け下さい。
インプラント治療後もしっかりメインテナンスを
インプラントは審美性・機能性ともに高い治療法なのですが、治療完了後もメインテナンスは欠かせません。インプラントは虫歯にはなりませんが、歯ブラシを怠ると歯ぐきが腫れる・出血する・膿が出るなどといった歯周病と同じような炎症を起こします。これを「インプラント周囲炎」といいます。
インプラントと天然歯の細菌への抵抗性を比較すると、天然歯の方が有意に抵抗性が高いです。そのため、ご自身の歯以上にシビアなお掃除が必要です。歯ブラシ以外の歯間ブラシや、デンタルフロスなどの使用方法もご説明します。わたしたちと一緒に二人三脚でより長持ちさせるためメインテナンスを頑張りましょう。
インプラント治療の概要
治療前の注意点
- 各種国民保険の適用外となりますのであらかじめご了承ください
- 外科手術が必要になるため、患者様に体力的な負担がかかります
- 段階的に治療を進めていくため、治療期間が長くなります
- 術後に痛み・腫れ・出血・合併症を伴う可能性があります
- 術後も定期的なメインテナンスをしないと、機能が落ちやすくなります
治療費用
治療費(税込み) | 治療期間 | 治療回数 | |
---|---|---|---|
挿入 | 275,000円 | 3日 | 3回 |
2次オペ | 55,000円 | 2日 | 2回 |
上部構造 | 110,000円 | 2日 | 2回 |
当院で採用しているインプラントメーカー
当院では、世界でも最も信頼されているインプラントメーカーを取り扱っています。
様々なケースにおいて、最適なインプラントを選択し施術を行います。
皆様に安心してインプラント治療を受けていただくために
1.術前の3Dシュミレーション
インプラント治療をより安全・確実に行うために、CT検査と口腔内スキャンデータをマッチングさせコンピューターにて3D治療シミュレーションを行います。
当院で使用しているシミュレーションシステムは、DTX STUDIOです。治療計画からインプラント埋入までを正確にサポートができるシステムですので、低侵襲な外科手術ができることがメリットです。
以前テレビで放送されたドラマに、天才心臓外科医が手術前にイメージトレーニングを行うシーンがありました。
この3D治療シミュレーションは、頭の中で行っていたイメージトレーニングをコンピューター上で実際の患者様のCTデータから精密な口腔状態を3Dで作り出し、コンピューター内で疑似手術を事前に行うことができます。
お一人お一人に安全で理想的なインプラント治療を提供するために、当院では全てのインプラント治療で使用しております。
2.より確実で安心、低侵襲なガイデッドサージェリー
当院ではX-guideを採用しています。
エックスガイドは、車のナビゲーションのように、インプラント手術を行う際にドリルの位置を立体的に、リアルタイムで追跡することで、インプラントを正確に理想的な位置に埋め込むことができるシステムです。
スクリーン上には、手術場所の粘膜下の骨の状態が映し出され、ナビゲーションシステムがドリルの位置や動きを感知して、インプラントが計画通りの位置、埋入方向、角度、深さに埋め込まれるよう、誘導していきます。また、骨の内部にある神経や血管の様子まで手術を行いながら3D画像で確認することができるので、大事な神経や血管、器官を傷つけるといった事故を回避できます。
3.自社保証・外部保証機関保証による手厚い保証で引越先でも安心
インプラント10年保証
第3者保証機関によるこうせいで透明な”業界初”のインプラント保証。
だから、信頼と安心が違います!
治療年数や実績、所属学会また治療設備や院内の体制、
メインテナンス体制などインプラント治療にとって重要な90以上におよぶ審査項目によって、
一定水準以上のインプラント治療を遂行する能力を有する歯科医療機関を
ガイドデント認定歯科医療機関とし、
大切な患者さまに安心・安全の長期保証システムをご提供いただいています。
POINT ガイドテント保証の仕組み
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POINT 01
インプラント体・上部構造
共に保証します。インプラント体と上部構造の保証金額がそれぞれ異なります。
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POINT 02
インプラント体(人工歯根)埋め込み手術日から10年間保証します。
10年間保証限度額は変わりません。
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POINT 03
保証書記載の保証限度額に到達するまで保証します。
インプラント10年保証
保証限度額
保証限度額 | |
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上部構造 | 100,000円まで |
インプラント体 | 200,000円まで |
ご留意点
- 保証限度額に到達するまで繰り返し保証します。
- この保証は役務保証。金銭保証ではありません。
- アバットメントはインプラント体の保証範囲に含まれます。
- インプラントを埋め入れた日から保証がスタートします。
インプラント10年保証
保証条件
保証経過年数に応じて、下表に定める回数の定期メインテナンスを受診してください。
保証経過年数 | メインテナンス回数(最低履行回数) |
---|---|
1年目から2年目までの2年間 | 1年間に2回以上 |
3年目から10年目までの8年間 | 1年間に1回以上 |
ご留意点
- 口腔内の状態により受信頻度が高くなることがあります。担当医の指示に従ってください。
- 定期メンテナンスの費用は保証に含まれません。患者様のご負担となります。
インプラントは入れて終わりではありません
当院が保証期間を長期に設けている理由は、『当院で埋入したインプラントは生涯管理する』という気持ちからです。インプラントは入れて終わりではありません。当然道具ですので、メインテナンスや消耗品の交換を行うことで長持ちします。車で例えるなら、洗車やオイル交換、タイヤ交換、車検などをせず使いっぱなしでは当然壊れるのは早まることは容易に想像できます。
常にエイジングを観察し、調整やメインテナンスを行い、10年、20年人生を共に歩ませていただきたいとの想いを長期保証というカタチで表現しております。
他院でインプラントに不具合がある場合はお気軽に当院へご相談下さい
こんな症状はありませんか?
- インプラント周囲から膿が出る
- インプラントが揺れてきた
- インプラントのネジや金属が見えてきた
- インプラントの上部構造が壊れた
インプラントのやり直し代表ケース
- 1. 骨に正着しない場合
- 2. インプラント周囲炎を引き起こした場合
- 3. 埋入の角度、深さがで不適切な場合
- 4. 上部構造の設計が不適切な場合
- 5. 歯肉の形態が不十分な場合
当院では、他院で埋入したインプラントの再治療、メインテナンス承っております。お気軽にご相談下さい。
当院では国内で流通している
20社のインプラントメーカの上部構造を取り外す
ネジを取り揃えています
- Ankylos
- 3i
- XiVE FRIALIT
- Restore
- OSSTEM
- Neo Biotech
- ASTRATECH
- Swiss-Plus
- Screw-Vent
- Zimmer(Spline)
- Biohorizons
- Legary
- s-Clean
- Sweden&Martina
- Nobel Biocare
- Straumann
- FINESIA
不具合を感じたら早めに当院へご相談下さい
インプラントをやり直すには、患者様のお口の中の状況や治療歴を知ることが重要になります。なぜやり直しが必要なのか、原因は何かを考えなければ結果は同じになってしまいます。
そのようにならないために、レントゲン・CT・口腔内写真・噛み合わせなどの資料を元に歯科医師が治療方針を決定していきます。
お口の中の状況はお一人お一人異なります。患者様は頼できる歯科医師と連携し、再び健康で美味しくお食事ができる口腔内状態を目指すことがとても大切です。
インプラント治療の症例紹介
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